GEORGES gallery
2018年10月、廃墟や取り壊される建物に現代アートを施して写真をとるフランス人写真家、ジョルジュ ルースを小豆島に招聘し、
醤の郷 馬木にある祖父母の家に新たな息吹を吹き込み、私設ギャラリーにしました。
ジョルジュ・ルースは約100年続くこの家屋に金色の箔を施しました。彼は縁側から射し込む柔らかな光と調和することでアメージングな瞑想空間が出来上がることが
この家にとって最高の空間になることを確信し、見事なまでに表現しました。チョーク使用による制作現場も併せてご覧いただけます。
3つの写真作品を展示しています。写真になるまでの制作過程を映したドキュメンタリーを上映しています。
また「小豆島アートプロジェクト(2018年)」の前身となる「阪神アートプロジェクト(1995年)」の取組みをあわせて紹介しています。
約100年の時を重ねてきた家屋。その中に息づいている
祖父母の品々。楽しい記憶を残し現在・未来へ繋ぎます。
ジョルジュ・ルースと小豆島アートプロジェクト代表
石井 純の出会いは1995年阪神・淡路大震災に遡ります。当時企業のメセナを担当していた石井は大震災後に取り壊される多くの建物が、ここに存在していたという記憶を残すため、フランス人写真家 ジョルジュ・ルースに作品を作ってもらうことを発案。キュレーター 岡部あおみ氏と「阪神アートプロジェクト」を立ち上げて彼を神戸に招聘。震災直後の困難な環境の中で多くの賛同者を得て、8つの作品が完成しました。その交友が今日まで続き「小豆島アートプロジェクト」が誕生。ボランティアや多くの支援者の方々のお力を結集し、小豆島に
3つの作品が出来上がりました。2019年 ジョルジュギャラリーとして瀬戸内国際芸術祭で公開となりました。
本来取り壊される建物で作品を作るジョルジュ・ルースが制作現場であるインスタレーションが残すのは、世界でも例のないことであり、このギャラリーでのみそれが実現されています。